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拉致被害者の一刻も早い救出を!名古屋からも救出運動の支援の輪を広げていきましょう。 ここは「名古屋ブルーリボンの会」の公式ブログです。
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 本日午後、北朝鮮による韓国の延坪島砲撃についてニュースが流れ、日本の前原外相も「北朝鮮をめぐる情勢は不透明だ」との認識で韓国など関係国と緊密に連携して対応することを確認し、また、各報道機関も追ってこのニュースを報じております。

 

 一挙に北朝鮮を中心とした北東アジア情勢への関心が高まりました。インターネットを中心とする日本国民の世論をはじめ、様々な意見が発信されました。

 

 今回の民主党の対応をとがめる声は非常に多い。砲撃事件に対し日本政府が情報連絡室を設置したことへ、口蹄疫や尖閣の時と違って早い対応であると評価しながらも、菅直人首相は北朝鮮の砲撃について「報道で知った」という状況です。このような状況で民主党政権に対する非難が出てくるのも或る種当然であり、その一方で拉致被害者や特定失踪者らを救出するために精力的に動くべき拉致問題担当相は、不祥事によって交代したばかりです。

 

 しかし、一方で今回のこの砲撃事件によって「朝鮮戦争の再燃か」「北朝鮮が暴発した」という意見が数多く流れている状況は果たして正確な現状分析たり得るのか。

 

 対立が対決にまで行かない。このリアリズムが朝鮮半島でも如実に現れる可能性があります。軍事衝突が限定戦争・局地戦争に行く可能性はあっても、国家戦争に展開される可能性は限りなく低い。「第二世界」の跳ね上がりを抑えようとする「第一世界」の意図は大きい。言うまでもなく、韓国の背後にあるアメリカと、北朝鮮の背後にある中国です。

 

 今回の砲撃にしても、その事実があまりにもショッキングなのか北朝鮮の軍事的な動きが注目されるばかりですが、その背景にあるものを考えなくては戦略的な朝鮮問題への取り組みは有りえません。今回の砲撃事件は表面に現れた現象であり、その現象はいかなる潮流から発生したのか、その目に見えない流れを考えていきたいものです。

 

 核心階層の中の権力闘争の一環として、国内引き締めを図るための動きではないかという説も有力です。中国を背景にした新興資本グループ、軍部、党の中の改革開放グループなど、様々な勢力が金正恩体制を控えた中で様々に動き出す可能性がある中で起きたこの事件です。北朝鮮内部の権力闘争による混乱、それに対する引き締めであるという可能性は非常に高いでしょう。

 その中でも中国は現在様々に北朝鮮に対して触手を伸ばしている状況であり、先頃も中国の東北部の開発関係報道では、様々に北朝鮮の港湾設備を活用しての動きが報じられています(参考ニュース参照)。これに危機感を持ったグループが、一定の影響力を持つ中国との関係を背景にしたグループへの牽制、ひいては中国への牽制として今回の事件を起こした可能性は高い。北が中国の呪縛から離れたがっているのは今に始まったことではありません。

 だとするならば、今回の事件は北朝鮮内部の権力闘争が外へ向けての武力の解放という形を招いた、3月の韓国哨戒艦撃沈と同じ構図だと思われます。

 

 いずれにせよ、今回の件で全面的な戦争とはいかないでしょう。対立が対決にまで行かないという構図は、朝鮮半島でも如実に現れる可能性がある。軍事衝突が限定的な紛争に行く可能性はあっても、国家戦争に展開される可能性は限りなく低い。北朝鮮にそれだけの国力があるとは思えない上に、「第二世界」の跳ね上がりを抑えようとする「第一世界」の意図は大きい。

 

 この現実が理解されているのでしょうか。

 

 日本はあわてることなく、今回の事件、これまでも起きこれからも同様に続く可能性のある今回の事件に関し、綿密な情報収集と即時の対応可能な能力を整備し、一方で拉致被害者や特定失踪者の救出に向けての現実的で戦略的な動きをしていくべきです。

 

 

 

 参考ニュース

 

 俄羅斯鐵路啓動從蒙古至亞太國家煤炭過境運輸新項目

 └2010-10-29 『東北網』

 Coal-Loaded Pilot Train Heads for Russian Far East Creating New Route

 └2010-11-1 『Business, Investment and Property Services in Mongolia』

 百舸爭流韆帆競 科學發展促先行——寫在《長吉圖規劃綱要》實施一週年之際

 └2010-11-18 『長春日報』

 

 

 

 

 今回の北の砲撃の背後にあるものを示唆していて面白い映像です。朝鮮人民悼念華国鋒同志逝世(『Youtube』から)。北朝鮮ではやはり市場経済に安易になびかなかった華国鋒の評価は高いのか…とも思います。だとすれば非常に興味深いものです。中国共産党第十一期中央委員会第三回全体会議の前後、改革開放派と文革派が権力闘争を本格化させていた時も、中越戦争が行われていたことが思い出されます。中越戦争は結果的に本格化したとは言い難いものでした。

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