[調査会NEWS 807](21.7.11）より

■宮本剛志さんから官房長官への手紙

※　以下は7月1日に特定失踪者宮本直樹さんのお兄さんである宮本剛志さんから河村官房長官に手渡された手紙です。（当日手渡されたものはお父さん、お母さんからのものもありますが、ここではお兄さんのもののみご紹介します。）

河村官房長官
政府関係者各位

宮本直樹、及び多数の特定失踪者に関する要望書

２００９年７月１日

特定失踪者宮本直樹家族　兄：宮本剛志
（父：宮本正栄　母：宮本はるみ）

拝啓
　平素は、特定失踪者である宮本直樹、及び私共家族についてご理解いただき心よりお礼申し上げます。さて、この度は、宮本直樹、及び多数の特定失踪者の捜査、調査、認定未認定に関わらず北朝鮮への働きかけを強く要望いたします。

　２００２年に宮本直樹がいなくなり、家族全員が地獄の底に落とされたような日々を過ごしております。

　新門司港行きの東京湾フェリー内で、直樹の所持品が見つかりました。しかし、その後、目撃者も手がかりもまったくなく、フェリーに乗った“可能性”しかありませんでした。

　当時、拉致の可能性もあり、事件性があったにも関わらず、警察に捜索願を出しても、捜査どころかむしろ、煙たがられ、「２０歳を超えた大人なのに何を言っているんだ。」というような言葉を吐かれました。海上保安庁からも、邪魔者扱いをされました。とても傷つきました。

　当日は、日曜日の夜でフェリーの乗客は少なかったはずです。乗客への確認や、フェリー内の指紋確認すらもしていただけませんでした。いつの間にか何の報告もなく、捜査結果すらも知らされないまま今日に至っております。特定失踪者に対しては、何の働きかけもしていただけないのでしょうか。不安で不安でたまりません。

　両親共、高齢になり体も悪くなってきております。両親の元に、一刻も早く連れ戻してやりたいという気持ちでいっぱいです。早く会わせてあげたいと強く願い、活動をしております。
私共だけではなく、特定失踪者は多数おります。どのご家族もみなさん、同じ思いです。家族の元に返してほしい、捜査をしてほしい、国が責任持って国民の生命を守ってほしい、という普通のことだけを望んでおります。

　何卒、私共家族を見捨てず、認定未認定に関わらず、多数の特定失踪者も捜査ならびに、取り戻すよう働きかけいただければ、幸いです。なお、念のため宮本直樹について、お知らせいたします。何卒、宜しくお願い申し上げます。
敬具
＜宮本直樹について＞
失踪日　：２００２年３月３日
当時年齢：２４歳（現在、３２歳）
特徴　　：鼻の下から上唇にかけて手術の跡あり
住所　　：（省略）

　■調査会役員の参加する講演会等の予定（一般公開の拉致問題に関するイベントのみ）

★8月22日（土）14:00「拉致問題を考える川口市民の集い」（拉致問題を考える川口の会主催）
●フレンディア（京浜東北線川口駅東口　キュポラ４Ｆ）
●代表荒木が参加

★9月26日（土）13:00「拉致問題と北朝鮮の人権を考える山陰集会」（東アジアネットワーク主催）
●大和会館（米子市東福原6-12-4　Tel　[phone]）
●代表荒木が参加
●問い合わせ：長崎さん（090-7376-7803）

★１０月１２日(月)13時～「北朝鮮による拉致・人権問題を考える神奈川県民集会」（救う会神奈川主催）
●横浜情報文化センター　情文ホール（みなとみらい線「日本大通り駅」情文センター口　０分　ＪＲ・地下鉄「関内駅」徒歩１０分）
●副代表真鍋が参加
●問い合わせ：救う会神奈川　090(9816)2187又は　[e-mail]
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特定失踪者問題調査会ニュース
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●資金カンパのご協力をよろしくお願いします。
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銀行口座　三菱東京ＵＦＪ銀行　鷹の台出張所　普通　3810752
口座名義：特定失踪者問題調査会　専務理事　真鍋貞樹
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